尖圭コンジローマの特徴と症状とは

ここ最近のニュースでもよく性病に関しての報道がされていますが、一言に性病と言ってもその病気は様々なものがあります。今回はその中でもあまり知られていない尖圭コンジローマについてご紹介していきたいと思います。
もしかしたら、尖圭コンジローマという名前をあまり聞いたことがない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、尖圭コンジローマも他の性病と同じく、油断ができない病気の一つですのでこの機会に知っていただくことをオススメいたします。

尖圭コンジローマとは

では、そもそも尖圭コンジローマとは一体どんな病気なのでしょうか。
尖圭コンジローマとはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することで発症してしまう病気なのですが、ほとんどが性器部分の接触による皮膚や粘膜の極小の傷から侵入して体内の細胞に感染することで発症します。
感染してしまうと男性は陰茎の先端部分やカリ等の性器やその周辺、あるいは肛門部分にイボイボができてくるようになります。女性の場合、感染すると膣や肛門付近あるいはそれぞれの内部にイボイボが出てくるようになります。
ちなみにこの病気の潜伏期間はかなり長く、発症しても約3週間~3ヶ月間ほど経過しないとイボが出てこないためそうきで診断してもらうことは非常に難しいといえます。

放置しておくとどうなるのか

尖圭コンジローマはそのまま放置していると、どんどん感染が広がってしまいイボが大きくなったり周囲にどんどん増えていくようになります。多くののイボは良性のヒトパピローマウイルスで構成されているのですが中には悪性のヒトパピローマウイルスが紛れ込んでいる場合もあり、そのようなウイルスは放置したままの状態でいると男性は陰茎がんに、女性は子宮頸がんを引き起こしてしまう原因になってしまうのです。
そのため、尖圭コンジローマの症状が現れても決して放置せずにできる限りの診断と治療を受けることが一番望ましいでしょう。

尖圭コンジローマの治療法とは

それでは尖圭コンジローマの治療方法はどんなものがあるのでしょうか。尖圭コンジローマの治療方法は主に三通りありますのでそれぞれご紹介していきましょう。

治療法1.冷凍凝固法

一つは液体窒素を使用した冷凍凝固法と呼ばれる方法になります。
綿棒をを液体窒素に浸して患部に押し当てて凍結させ、それを数回くり返していく方法です。もちろん一回の治療だけでは完治することはないため一般的には早くて数回で完了するときもあれば、場合によっては10回以上の治療を施す場合もあります。

治療法2.塗り薬

もうひとつの治療方法は尖圭コンジローマの増殖を抑えて免疫力を高めるイミキモドという薬があるのですがこれを患部に塗ることで治療してく方法です。この方法ですが薬を塗るタイミングは夜の就寝前に薬を塗り、朝起きたらシャワーで塗った箇所を洗い流していきます。この方法は毎日行うのではなく、一日おきに薬を塗って治していくことが特徴です。

治療法3.レーザー・電気メス

最後の治療法は炭酸ガスレーザーや高周波電流によるメス等で患部を焼灼してしまう方法です。この治療法は傷も最小限で抑えられてすぐにイボがなくなるのが特徴ですが、あくまでも患部表面のイボを取り除くだけのため、再発してしまう可能性があるという一面もあります。そのためこの方法で治療する際は広範囲に渡って焼灼する必要あります。

尖圭コンジローマの治療には主に上記の三通りの方法となるのですが、どの方法を使用するかは専門医が判断しますので医師の診断のもとで治療に取り組むようにしましょう。

尖圭コンジローマの予防方法とは

」尖圭コンジローマについてご紹介してきましたが、この尖圭コンジローマを予防する方法はあるのでしょうか。
やはり予防方法としては性行為前にコンドームをキチンと使用することが一番の方法と言えるでしょう。ゴムを装着されていない部分からの感染も考えられるため、100%の予防とは言えませんが感染リスクを大幅に減らすことができるのは事実ですので、キチンとコンドームを着用するように心がけましょう。
また、尖圭コンジローマの感染対策としてはワクチン接種を行うという方法もあります。このワクチンを予め摂取しておくことでヒトパピローマウイルスへの感染予防になるとも言われています。

今回尖圭コンジローマについてご紹介いたしました。尖圭コンジローマは再発することも多く、また放置しているとがんの原因にもなりえる油断のできない病気です、感染しないためにも日頃からコンドームの正しい着用を心掛けて性病の感染予防に務めるように注意していきましょう。