淋病の症状と特徴とは

ここ近年になって、性病の感染者数が増加の一途とたどっています。その中においても感染者が多いとされている性病の一つが淋病なのですが、この病気は一体どんな病気なのでしょうか。
今回はこの淋病について詳しく解説していきますので、この記事を読んで心当たりのある方は早期の診断を受けるようにしてみて下さい。

淋病とはどんなものなのか

そもそも、淋病とは一体どんな病気なのでしょうか。淋病は正式名称「淋菌感染症」といわれており、この名前からもご想像ができる通り淋菌に感染することで発症する病気です。

男性の症状

男性の場合は淋菌に感染してから約一週間の潜伏期間を経て尿道からの白色の膿状の分泌物が出ること、また排尿時の激痛などがあげられます。
またごく稀にですが症状が現れないという方もおり、この場合気づかないままでいると淋菌性急性前立腺炎になってしまい、高熱を出したり排尿ができなくなってしまう場合があり、さらに症状が進んでしまうと淋菌が精巣部分に達してしまい淋菌性精巣上体炎を発症してしまい男性不妊症の原因にもなってしまうことが分かっています。

女性の症状

淋病は女性も発症する病気なのですが、女性の場合は感染しても大半が無症状になることが多く感染していても気づくことがあまりありません。発症した場合は下腹部の痛みや不正出血、排尿痛、膿性の帯下や帯下の増量も特徴の一つとしてあらわれる場合があるようです。また淋菌が尿道に感染していると尿道から膿が出てくることもあります。女性は淋菌に感染していても無症状でいることが多いため、気づかないうちに男性に淋病を移してしまうケースも数多く報告されています。また無症状のままでいると骨盤腹膜炎や子宮付属器炎を発症してしまい、より感染が広がってしまうことも考えられます。そのまま放置していると卵巣炎を引き起こして排卵障害や不妊症を引き起こす可能性もあるのです。

淋病は退治にも重大な影響を引き起こしてしまう


また妊娠中の女性が淋病にかかるとお腹の赤ちゃんにも影響を与えてしまうことが分かっています。
母親と胎児が病原菌に感染してしまうことを母子感染と言いますが、母子感染には3つの感染経路があり妊娠中に胎児に感染する胎内感染、胎児の出産時に感染する産道感染、胎児に与える授乳中に感染する母乳感染の3つに分かれます。淋病もこの母子感染、特に出産時の産道感染の際に赤ちゃんに結膜炎や敗血症、腹膜炎や心内膜炎が発症してしまうなどの影響が出てしまう可能性もあります。
また、それだけでなく妊娠時の淋菌に感染してしてしまうと早期の破水や低体重出産、さらには流産になってしまうケースも報告されているため、淋病には注意が必要です。

淋病の予防方法

それでは、淋病の恐ろしさについてはわかりましたが淋病の予防対策にはどんなものがあるのでしょうか。
一番の予防策としては、性行為前のコンドーム着用が望ましいでしょう。直接的な性行為だけでなく、疑似性行を行う場合でもコンドームの着用はしておくほうがよいでしょう。
特に女性は無症状で観戦している場合があるため不特定多数との性行為や性的パートナーが複数いる場合には定期的な検査を行うなどのメディカルチェックは必須といえます。

淋病の治療方法とは

淋病には注意がひつようなのはよくわかりましたが、いくら対策をしていても100%予防できるわけではありません。もし淋病にかかってしまった場合には、どんな治療法があるのでしょうか。
淋病は抗菌剤の服用をすることで治療をしていきます。一定期間は抗菌剤を服用し、その後に数日間の服用の休薬期間を設けます。その後に再度検査を行い、陰性であれば無事に完治したといえるでしょう。この休薬期間を経過して陽性反応が出た場合は再度服用しての治療となります。
淋病に対する抗菌剤は、確認できた部分に対してそれぞれ違うため、検査をした後に医師の判断によって決まります。しかし、淋菌は徐々に抗菌剤にたいしての耐性が高まっているため注意が必要です。処方された抗菌剤の決められた分量、服用期間と休薬期間、服用するタイミングは絶対に守るようにしてください。
また、もちろんパートナーがいらっしゃる方はパートナーにも淋病の検査と治療を受けてもらうようにして一緒に治していくようにしましょう。自分が完治してもパートナーが感染したまま治療していないのであれば、当然ながら再び淋病に感染してしまいより治療は難しくなってしまうので気を付けるようにしましょう。またもちろんですが服用期間中の直接の性行為や疑似的性行為なども控えるようにしてください。

 

今回は淋病についての解説をいたしました。淋病は性行為をした自分たちだけでなく、お腹の赤ちゃんにまで影響を及ぼしてしまう恐ろしい病気です。違和感をなどを感じたらすぐに検査や治療をして早期の完治をするように心がけましょう。
もし今あなたに大切なパートナーがいるなら、自分だけでなく大切なパートナーを守るためにも早めの治療は必要です。